中嶋オリックス無傷3連勝!漆原がプロ初登板初セーブ、昇格即起用に応えた
「オリックス6-5西武」(23日、京セラドーム大阪)
最後はヒヤヒヤだ。それでも“チルドレン”たちが流れをもたらしてくれたのも確か。まさに“中嶋マジック”による若手の積極起用でつかんだ勝利。オリックスは、中嶋監督代行が指揮してから無傷の3連勝だ。
3点リードの九回を託したのは1軍登板ゼロの2年目漆原だった。緊張の初登板。2死二塁までこぎ着けたが、外崎、栗山の連続適時打で1点差に。それでも最後は中村を外角低めのスライダーで二ゴロに料理。球団では93年金田政彦以来、27年ぶりのプロ初登板初セーブを手にした。
漆原は昨季2軍で抑えを務めたが今季は先発だった。「ギリギリまで(コーチ陣と)話をして決めた時、漆原を“ケツ”と」と指揮官。ディクソンの3連投を避けるための策ではあったが思い切った抜てきだった。また同点の七回に起用した2年目左腕・富山は今季初登板で1回無失点に抑え、プロ初ホールド。この日1軍に上げた2人が期待に応えた。
打つ方では、1軍初采配だった21日に昇格させた杉本が六回に同点2点適時打で今季初打点。「使ってくれた監督のおかげ」と杉本。この一打が八回の勝ち越しへつながった。
勝利が決まると拳を握った。冗談交じりに「次は選手たちがすごく楽な展開にしてくれるんじゃないかと」と中嶋監督代行。“新生オリックス”に活気が出てきた。