NPBコミッショナー 新型コロナ感染者への差別に危機感「何も生まれない」
プロ野球とJリーグが合同で設立した新型コロナウイルス対策連絡会議が24日、オンラインで開かれた。14回目の会議となった今回は、現在の感染状況についての説明や、Jリーグの鳥栖など感染者が出たいくつかの事例について情報共有がなされた。
専門家チームの座長を務める賀来満夫東北医科薬科大教授は「(感染の)ピークは過ぎているが、200人といった陽性例が多いのが続くと病院を圧迫する」としたうえで、現在の観客上限5000人からの緩和について「そういう状況下で(上限)50%まで増やせるかというと、少し厳しいところもあるのではないか」と話した。イベントの人数制限については、この日の政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会で協議されるもようだ。
また、感染者に対する偏見や差別が散見されている現状についても議論。NPBの斉藤惇コミッショナーは「不幸にしてかかってしまった人を差別しても何も生まれない」と語気を強め「(Jリーグの)村井チェアマンと協力して、差別のない社会を訴えていきたい」と力を込めた。