夏の甲子園で2連覇を果たした旧制小倉中、小倉高のエースだった福島一雄(ふくしま・かずお)さんが27日、十二指腸がんのため北九州市内の病院で死去した。89歳だった。親族によると告別式はせず、家族葬を行う予定という。1931年生まれ。北九州市出身。右投げの技巧派で47年の夏の甲子園で全国優勝。九州へ初めて深紅の優勝旗をもたらした。48年も制して連覇。「甲子園の土」を初めて持ち帰った球児という説もある。
早大進学後は東京六大学野球で優勝し、八幡製鉄(現日本製鉄)でも都市対抗野球で優勝。2013年1月には野球殿堂入りした。