城島氏が熱視線「プロ志望高校生合同練習会」開催 甲子園にスカウト12球団83人
NPB入りを目指す高校生を対象にした「プロ志望高校生合同練習会」が29日、甲子園球場で開催された。西日本を対象に事前に参加を申請した選手77人が参加した中、スカウトはNPB12球団から83人、大学・社会人・独立リーグから10人が集結。ソフトバンク・城島健司球団会長付特別アドバイザー(44)も訪れ、熱視線を送った。最終日となる30日はシート打撃などが行われる。
新型コロナウイルスの影響を受けた異例の1年だからこその、初めての試みだ。77人の夢をプロスカウト陣らがネット裏から感じ取った。阪神退団以来の“甲子園凱旋”となった、ソフトバンクの城島氏も「想像していたよりもそれ以上のものが見れました」と収穫を強調した。
「一冬越えてのお披露目の場がなかったので見たかった。人生が左右される中のところですから、プロにとっても高校生にとってもウインウインです」
この日は2日間開催の初日で、キャッチボールやシートノック、フリー打撃などを実施。城島氏が「自分たちの高校生(の時)を思ってもレベルの高いものを見せてもらいました。(リストに入っていなくてもいい選手が)何人かいました」と称えたほど、球児の懸命のプレーが光った。
その中でも、中京大中京・中山礼都内野手(3年)は「木製バットへの対応には自信があったので発揮できた」と鋭い打球を連発し、広島・鞘師スカウトも「あの中ではレベルが違いました」と評価。選手にとってさらなる勝負となるのは30日のシート打撃となる。
最速153キロ右腕の福岡大大濠・山下舜平大投手(3年)も登板予定で、中山も「今日反省して明日につなげたい」と意気込む。いつもと違う形で、夏の甲子園に球児の思いが重なり合う。