ドラ1候補の早大・早川VS中大・牧にスカウト熱視線 セは全球団集結
「オープン戦、早大2-1中大」(1日、早大グラウンド)
今秋ドラフト1位候補で最速155キロ左腕の早大・早川隆久投手(4年・木更津総合)が同じくプロ注目の中大・牧秀悟内野手(4年・松本第一)との勝負を楽しんだ。阪神などセ全チームを含む8球団スカウトの視線を受けながら、3打席の対戦で1安打。強打者との対戦で刺激を受けた。
ゲーム前から「1打席目は真っすぐしか投げないというのは伝えていて」と、二回の初対戦では直球のみで挑んだ。「力勝負もしてみたいのも牧とはあったので」。結果はハイボールをフェンス手前まで運ばれる中飛。「ムダな高めのボールを減らしていかないとまずいなって感じました」と糧にした。
牧は「それで打っても面白くない」と内角に来た初球には手を出さなかった。四回には変化球を捉えて中前打を放ったが、六回はツーシームを引っかけて遊ゴロ。「向こうの方が一枚上手かな」と左腕の実力に脱帽した。
互いに昨夏は侍ジャパン大学代表に選出された間柄だ。「代表のときも、自分も援護してもらったりもしていて。いいバッターだなとすごい自分は感じていた」と早川。所属リーグが違うことでめったにない対戦機会を終え、両者そろって充実感をにじませた。