西武・内海743日ぶり復活星 5回0封、待望の移籍1勝
「ロッテ2-4西武」(2日、ZOZOマリンスタジアム)
丁寧に攻めた。西武・内海は5回2安打無失点と好投。移籍2年目で初白星を挙げ「1軍で勝ってようやくライオンズの一員になれるという気持ちがずっと心にあった。本当に感無量」と晴れやかに話した。
チェンジアップを効果的に使い、四回まで無安打。五回2死から連打を浴びて一、三塁とされた場面。直前から脚がつりかけ、1番打者の中村奨に回る前に勝負をつけようと和田に対して内角高めの速球で詰まらせ、三邪飛に。「中村選手に回ると厳しい。一人一殺の気持ちでいった」とうなずいた。
昨季、FAの人的補償で巨人から移籍したが、開幕前に左前腕を痛めて登板なしに終わった。10月には手術も受けた。登板前、帽子のつばの裏に書き込んだ家族のイニシャルを見て深呼吸。「マウンドは一人では不安で。後ろに付いているよという気持ちになる」と球場で見守った4人の子どもの前で父親の威厳を示した。
移籍後2度目の登板で、2018年8月21日以来743日ぶりの勝利をつかんだ。「ようやく貢献できた。これを続けられるようにしたい」と通算134勝目のウイニングボールを高々と掲げた。