オリックス・AJ 日米通算2000安打!思い出の一打は「きょうのヒット」
「西武4-12オリックス」(10日、メットライフドーム)
ボールを捉えた瞬間に分かった。日米通算2000安打となる打球が左中間を抜ける。オリックス・ジョーンズは滑り込まず二塁に到達した。
一塁ベンチから宗が持ってきた記念ボードを掲げた後、「おめでとうございます」と言った宗の尻を蹴り上げるポーズで場内の笑いを誘った。ユーモアあふれる振る舞いは、メジャーリーガーの風格を感じる。
ヒーローインタビューでは家族への感謝を口にした。
「妻には日本に来ることも勧めてもらった。4歳と6歳の息子は、もう野球のことが分かる。日頃から応援してくれているからね。野球人生に関わった全ての人に感謝を伝えたい。そして、これまで応援していただいたファンの皆さまに感謝します」
日米通算1890試合目での到達。06年にマリナーズでメジャーデビューしてから14年、世界最高峰の舞台で戦ってきた。思い出の安打を問われると「一番最初のヒットと今日のヒット。あとのヒットは毎日の試合の必死なプレーで生まれたものなので」と話した。
どこでプレーしても必死さは変わらない。打率・258、10本塁打、35打点。決して満足のいく数字ではない。日々、日本流の配球を研究し、指名打者で出場の際には、ブルペンでティー打撃を行って出番を待つ。そんな努力が偉大な金字塔を打ち立てた。