日本ハム・中田 通算250号!史上64人目「通過点」
「ロッテ3-5日本ハム」(10日、ZOZOマリンスタジアム)
自らが放ったメモリアル弾の行方を見届けると、日本ハム・中田の口元が自然とほころんだ。初回、1点を奪いなおも1死二塁の好機。「打った瞬間、行ってくれと思ったね」。岩下の外角直球を捉え、右越えに5試合ぶりのアーチを放った。
今季24号2ランはプロ野球史上64人目となる通算250本塁打。ダイヤモンドを回り、受け取った記念ボードを掲げると、場内から大きな拍手が送られた。
プロ13年目で達した節目の数字。中田は「1軍で試合に出始めたときも、打てなくても辛抱強く自分を使ってくれた。監督や色んな人に感謝したい」と感慨深げに振り返った。
今季はここまで、打点と本塁打の打撃2部門でトップを快走している。「250本で自分自身満足していない。通過点だと思っている」という絶好調の男の言葉は頼もしい。
自らの一発でチームの連敗を3で止めた。4位に浮上したとはいえ、首位の背中は近くない。「苦しい試合が続いているけど、この1勝をきっかけにしたい」とチームの“大将”が巻き返しを誓った。