明石商コンビついに決断 中森&来田がプロ志望届提出「違うチームで対戦してみたい」
1年時から高校野球界を沸かせてきた明石商のコンビが、ついに決意を固めた。今秋ドラフト上位候補の最速151キロ右腕・中森俊介投手と、高校通算34本塁打の来田涼斗外野手(ともに3年)が10日、そろってプロ志望届を提出。すがすがしい表情で兵庫県内の同校で取材に応じた。
「大学と迷ったんですが、チャンスがあるなら挑戦したいと思いました」。プロか進学か。人生に関わる大きな選択を迫られた中森は、両親や狭間善徳監督(56)と何度も話し合いを重ね、最後は自分でプロ入りを決断。「今は楽しみと不安が半々」と本音をこぼしつつ、「信頼される投手になりたい」と真っすぐ前を向いた。
主将を務めた来田もまた、社会人野球との選択に悩んだが「小さい頃からの夢をかなえたかった」と悔いなく決断した。
明石商では、投打の柱として切磋琢磨(せっさたくま)してきた2人だが「プロでは違うチームで対戦してみたい」と口をそろえる。「変化球でセカンドゴロに」と中森が意気込むと、「抑えられるかも…」と苦笑した来田。すでに、夢舞台で対戦するイメージはできている。
輝きを放ってきた最強コンビが来年、どんなユニホームを着て、どんな活躍を見せてくれるのか。10月26日のドラフト会議が織り成すドラマが待ち遠しい。