オリックス、今週2度目の1安打完封負け 中嶋監督代行「いい打球が飛ばなかった」
「ロッテ2-0オリックス」(11日、ZOZOマリンスタジアム)
オリックスは八回先頭の安達の二塁打がチーム初安打。中村稔に七回までノーヒットに抑えられた。結局、安打はこの1本だけで今季7度目の完封負け。8日・西武戦でも高橋光に八回までノーヒットに抑えられており、今週2度目の1安打完封という屈辱だ。
先発の山岡も五回までノーヒット。六回先頭の加藤に初安打、続くマーティンを一ゴロに打ち取ったが、松井佑が痛恨の失策。連続三振でなんとか2死までこぎ着けたが、中村奨、角中に連続適時打を打たれ6回2失点で降板となった。
中嶋聡監督代行は山岡について「この前とは雲泥の差だった。非常に良かったと思います。あのエラーは使っている方の問題なので。迷惑を掛けてしまった」と責任を負った。
そして打線についてはさらに悔しさをにじませた。
「いろいろ、捉えきれなかったですね。しっかりと打ち損じというのか、力負けとは思わないですけど。いい打球が飛ばなかった。(中村稔は)スピードガンじゃなくて回転数の高い、質のいいまっすぐ。見た目より攻略するのが難しい投手。狙い球的にはたぶん合ってると思うけどしっかり捉えきれてなかった。まだまだなんとかしていかないといけない」
速いまっすぐ、質のいいまっすぐを捉えきれないというのはここ数年のチームの課題となっている。
「スピードのある投手、今日みたいに質のいいまっすぐの投手に対してどれだけの対処をしてきたのかというところはまだまだ改善点があると思ってますし、そこはこれからのテーマだと思う。やってもらわないと困るし、やらせないといけないし、やれる選手をつくっていきたいと思います。そこがテーマなんでそこをやっていきますし、なんとかみんなで打っていきます」
速球派が多いパ・リーグでは速い球を打ち返せなければ勝っていけない。速い球を打てるようにする練習法なのか、速い球に強い選手を発掘するのか、中嶋監督代行に課せられた課題は大きい。
中嶋監督代行は就任から19試合で7勝11敗1分けとなった。