西武・山川 日本選手最速150号 秋山幸二の528試合を抜く498試合
「ソフトバンク8-4西武」(12日、ペイペイドーム)
乾いた打球音が敵地に響いた。5点を追う六回無死、西武・山川らしい放物線を描き、左翼スタンドに飛び込んだ。今季21号ソロは通算150号。通算498試合目での到達は秋山幸二の528試合を抜き、日本選手では史上最速だ。ダイヤモンドを一周すると「どすこい!」パフォーマンスは封印。記念パネルを受け取り、頭を下げた。
「打った瞬間、ホームランになる手応えがあった。150本というホームランを積み重ねてこられたこと、うれしく思う。これからも一本一本積み重ねていきたい」と喜んだ。
王手をかけてから7試合ぶりの一発。「僕はファームで3年ぐらいやっているので、ちょっと仕上がってから(1軍に)出てきた。秋山さんはもっと若い時から出ている」と記録に大きな価値は感じていない。「それよりも今年の本塁打王を取りたい」と3年連続のタイトルを目指す。
チームは3連敗で、13日も敗れると自力Vが消滅するピンチに立たされた。「毎日試合はある。前向きにやっていけたら」と自らに言い聞かせるように言葉を並べた。