楽天・寺岡プロ初勝利 中田斬りでピンチ救い流れ呼んだ
「楽天14-6日本ハム」(13日、楽天生命パーク宮城)
“苦労人”が流れを呼び込む投球でプロ初勝利を手にした。序盤から打撃戦となった一戦。3点を勝ち越した直後の四回1死一、二塁の危機で楽天・寺岡が2番手として登板。いきなり待っていたのは4番・中田との勝負だ。
「緊張感はあったが、それでも打たれないという強い自信を持って投げた」と中田をスライダーで二ゴロに斬ると、続く渡辺も三ゴロに打ち取り、試合の流れが楽天へ傾いた。
高校時代に故障から外野手に転向し、社会人で投手と外野手としてプレー。独立リーグで投手に専念した。プロ1年目の18年オフに育成契約となるも、昨季再び支配下登録を勝ち取った。初勝利に「あの頃、本当に頑張って良かったなという思い」と寺岡。積み重ねてきた努力が、プロの舞台で一つの形となった。