巨人・菅野 11連勝でマジック38点灯!球団最長タイ、38年春スタルヒン以来
「巨人6-3阪神」(15日、東京ドーム)
時代を超えた記録を求めて大海原に飛びだした。不沈船の巨人・菅野-。2本のアーチで絶体絶命のピンチにさらされたが、6回7安打3失点。どうにか持ちこたえた。相棒・大城の勝ち越し打を呼び込む粘投で、開幕投手からの開幕11連勝を達成。伝説の303勝投手スタルヒンが1938年に達成した球団記録に肩を並べた。
「まさか自分がそこに並べるとは思ってもなかったですし、こうやってスポットライトが当たることに対してスタルヒンさんも喜んでくれてるのかなと思います」
苦しみ抜いて82年ぶりの快挙を生み出した。三回2死から近本に右翼上段への一発を被弾。五回にも同じく右翼へ持って行かれた。バットを短く持った近本に今季初の1試合2被弾。「僕たちも計算してなかったですし、ちょっと安易に考え過ぎたかなっていう部分もある」と反省した。
苦しむエースを救ったのは女房役だった。六回1死満塁で勝ち越しの2点適時打。ベンチ前の菅野もガッツポーズで喜びを爆発させた。ヒーローインタビューでは「リードはあんまりだったですけど、バッティングで取り返してくれたと思います」と後輩を評した。それは互いの信頼があってこその言葉だった。
これで今季の阪神戦は4戦4勝。エースは眼下の敵を倒し、マジック38を点灯させた。