「壁に頭をぶつけておけ」松山聖陵野球部監督また不適切指導
松山聖陵野球部の男性監督(39)が、部員に対し「壁に頭をぶつけておけ」などと不適切な指導を行っていたことが17日、同校への取材で分かった。同監督は昨年2月に部員などへの暴力行為があったことを理由に、日本学生野球協会から2カ月の謹慎処分を受けている。
同校によると、8月の新チーム発足後、練習中に部員に怠慢なプレーがあったとして、部員4人に対し「自分で頬を叩け」などと監督が指示したという。外部からの情報提供を受け、8月下旬に学校側が調査を開始。監督、部員全員に聞き取りを行い、不適切な指導があったと判断した。
9月上旬に愛媛県高野連に調査結果を報告。上部団体である日本高野連の判断を待ち、学校としての方針を決める。部員にけが人はおらず、チームも練習を継続している。
同監督は昨年のセンバツなど同校を3度甲子園に導き、今夏の愛媛県代替大会でも優勝した。しかし、8月下旬以降は練習に参加せず、秋季愛媛大会でもベンチ入り登録はされていない。16日に行われた中予地区代表決定戦では、コーチが監督代行として指揮を執った。秋季大会期間中に監督がチームに関わりを持つことはないといい、26日開幕の県大会も同様の態勢で臨む。