オリックス逆転負け 中島監督代行「今日は絶対に勝たないといけなかった」
「オリックス4-5西武」(20日、京セラドーム大阪)
2点リードの八回、3番手・山田は栗山を右飛に打ち取ったが、続く山川にも続投で左前打を許したところで交代。4番手・吉田凌はメヒアを空振り三振に打ち取るが、スパンジェンバーグ、金子を連続四球で満塁とし、森に走者一掃の二塁打で逆転を許した。
アルバースが先発の場合、外国人枠の関係で一人を外さなければならない。この試合では連投していたセットアッパーのヒギンスがベンチを外れていた。ヒギンスが担ってきた八回がポイントとなった。
中嶋聡監督代行は「そうですね。その通りだと思います。(山田の続投は山川との相性も含めて)まあ、そういうこともねえ…」と歯切れは悪かった。
打たれた吉田凌は試合前の時点で防御率1・40と抜群の安定感を誇っていた。
「そうですね。ああいう場面で信頼して出しているわけですし、こういう結果になったことは仕方がないですね(ヒギンス?)それは仕方のないこと。その中でやっていくのがあれですし、決まり事なので」
この試合から高卒2年目の太田と宜保を昇格即先発で起用。太田が先制弾、宜保がプロ初打点と活躍した。
「本当はああいう形で、あの2人で点を取って、絶対に勝たないと行けない。それにつなげられなかったのが、悔しいですね。勝たせてあげたかったですね」
特に宜保は5月末に右手有鈎骨摘出手術で出遅れた。
「もう少し時間かけた方がいいのかなと思いつつも、体力的なものが戻ったんだとしたら、出られる選手なので。(将来的に)何番を打つのか分かりませんが、細かいところから何から、いやらしいこともやっていかないといけない選手なので、強く振れることも確かなんですが、これからは頭を使ってやっていくことも覚えていかないといけないし、やってほしいなと思います」
2人だけではなく3年目の西浦は一回にメヒアの中堅頭上を襲う飛球を体で捕る超美技に五回には今季1号を放った。
「守備もありましたし、ホームランもありましたからね。あの守備はやっぱり価値ある守備だと思いますし。…何とかできたんだろうなあ」
2軍監督時にともに戦ってきた若い選手の活躍が目立つ。
「若い選手が出るためにはどうするのか、このチームが育っていくためにはどうするのか、そこにプラス勝つことはもちろんだと思いますし、その点できょうのゲームは絶対に勝たないといけなかったんですが、そこができなかったのは、ミスだったと思うし、そこを両立できなかったのがすごく痛いですね。本当はここで勝って、あいつらが乗っていってくれればと思うんですが、そこまでできなかったことが痛いですねえ」
勝つことで自信につなげてもらいたい。勝ちながら育成する難しさを痛感した試合となってしまった。
中嶋監督代行は就任から27試合で11勝15敗1分けとなった。