ロッテ沢村 ヒヤリ演出で仲間に“謝罪” 笑顔の鳥谷と喜びを分かち合う
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「日本ハム3-5ロッテ」(20日、札幌ドーム)
ロッテが執念の逆転勝ち。十回のマウンドには沢村拓一投手が立ち、移籍後初セーブを飾った。
悪癖が顔をのぞかせた。沢村は2死から3連続四球で満塁のピンチ。額から大粒の汗が流れ、吉井コーチが間を取ってひと呼吸置いた。
突然の制球難に苦しみ、一打逆転サヨナラの場面となったが、渡辺は初球155キロ直球で二ゴロ。何とか抑えて逃げ切ると、沢村は安どの笑みを浮かべ、マウンドに集まってきた仲間に帽子を取って頭を下げた。剛腕の“謝罪”に藤岡らは笑い、三塁を守っていた鳥谷が満面の笑顔で「オーケー」とうなずき、勝利の喜びを分かち合った。
沢村は移籍後4試合連続で無安打無失点。この日の四球が初めて許した走者だった。
チームは1点を追う九回に追いつき、十回は途中出場の加藤が2点三塁打。執念の逆転勝ちで首位ソフトバンクとのゲーム差を1・5とした。