近大・佐藤に阪神スカウト5人 新記録13号お預けも2四球1盗塁で4連勝に貢献
「関西学生野球、近大7ー1京大」(26日、ほっともっとフィールド神戸)
1回戦3試合が行われ、近大が京大に勝利して4連勝とした。5人態勢で視察した阪神などが今秋ドラフト1位候補に挙げる近大・佐藤輝明内野手(4年・仁川学院)は、申告敬遠を含む3打数無安打2四球1盗塁。13本塁打の現行のリーグ記録に並ぶことはできなかった。立命大は関大との全勝対決を制し、開幕から5連勝。関学大はサヨナラで今秋リーグ戦初勝利を収めた。
六回2死二塁、2球目を打った大飛球は左翼ポール際に吸い込まれるかと思われたが、風に流されて惜しくもファウルになった。佐藤は「入ってくれたら良かったですけど、ファウルだったので」と淡々と振り返った。直後の3球目で空振り三振に倒れるなど、期待の一発は生まれなかった。
「(次戦27日は)もっと積極的にいこうと思います。ちょっと、際どいところを見逃してしまっているので」
反省を口にしたが、先頭の四回は四球で出塁して先制のホームを踏んだ。2点リードの五回2死三塁では申告敬遠で一塁へ。「ルールというか作戦なので。(過去にも)何回もあります」。警戒され、際どいところを攻められるのもドラフト1位候補の宿命となる。
この日は阪神、巨人、中日の3球団が視察。今秋3度目の視察の阪神・和田TAは「ボールをしっかり見極められている。(六回のファウルも)逆方向にあれだけ大きいのを打てるから」と評価。佐藤は「優勝には1試合も落とせないので」と気持ちを切り替えて次の一打を狙う。