ヤクルト倒壊で最下位脱出ならず 打線も“燕キラー”秋山に抑え込まれる
「ヤクルト3-9阪神」(27日、神宮球場)
高津ヤクルトが投壊で連勝ストップ。勝てば5位浮上の試合で、燕キラーの秋山に抑え込まれた。
立ち上がりを一気に攻め立てた。1点を追う初回。2死走者なしから、山田哲&村上が連打で続き、坂口が逆転の適時二塁打を放った。一振りで追いつき、追い越したが、ここから続かなかった。
今季の秋山との対戦成績は4戦で2敗。いまだ勝てていない右腕がこの日も燕キラーぶりを発揮し、二回以降六回まで1安打に抑え込まれた。
その一方で、この日は投手陣が踏ん張れない。先発の吉田喜が毎イニング最少失点にこそ抑えたが、6回9安打3失点。三者凡退に抑えたのは四回のみで、終始走者を許す苦しい展開となった。
大きく試合が壊れたのは七回だ。2番手でマウンドに上がった長谷川が、連打と四球で満塁と最大のピンチを迎える。ここで原口の三塁線の打球をエスコバーも捕れず、まずは2失点。その後、小幡にも中前打を許し、再び満塁となったところで、降板となった。
1死満塁という難しい局面で、クックがマウンドに向かった。それでも代打・中谷にストレートの四球で押し出すと、近本に2点適時打を浴びた。この回一挙5失点。点差は6点に広がった。
さらに九回には、中沢が近本に適時三塁打を許した。16被安打で9失点。この日は5人の投手が登板し、無失点に抑えたのはクック(長谷川の自責点)と星だけだった。
相手打線に2桁安打を許すのは、3試合ぶり。カード勝ち越しとはなったが、連勝は「2」で止まり、最下位脱出とはならなかった。