巨人・菅野、開幕投手から12連勝 スタルヒン超え球団新!原監督賛辞「すごい数字」
「広島1-6巨人」(29日、マツダスタジアム)
ついに巨人・菅野が歴史の扉をこじ開けた。6回4安打1失点の力投で開幕投手を務めてから無傷の12連勝。1938年春のスタルヒンを超える球団新記録を樹立し、04年の近鉄・岩隈(現巨人)が打ち立てたプロ野球記録に肩を並べた。
「うれしいです。毎回意識してマウンドに上がっていますし、投手の勝ちはチームの勝ちにも直結するので」
圧巻は2点リードの五回。無死二、三塁のピンチを招き、ギアを上げた。鬼の形相で大盛、田中広と連続三振。続く鈴木誠を渾身(こんしん)の150キロ直球で右飛に仕留め、グラブを激しくたたいて感情を爆発させた。
通算100勝に王手をかけ、入団以来8年連続のシーズン100奪三振もクリアした。12球団トップの防御率1・76と無双状態を続ける絶対的エースは「期待に応えるのもプロ野球の醍醐味(だいごみ)だと思いますし、僕自身も負けないでシーズンを終えられるように頑張っていきます」と誓った。
原監督は「先制されても自分を見失わずにしっかりゲームをつくれる」と二回以降の修正能力を評価。「いや、これはもうすごい数字ですよ。歴史は物語るということでしょうね」と開幕12連勝の大偉業に賛辞を贈った。
チームは火曜日無敗の13連勝で貯金は今季最多を更新する「28」。リーグ連覇へのマジックも「23」となり、また歓喜の瞬間に一歩近づいた。先頭に立つのは快進撃を続ける背番号18。心地良い秋風に背中を押され、原巨人は一気に加速する。