ヤクルト・奥川「投げられた喜びが強い」72日ぶり実戦 1軍に「もちろん昇格したい」
「交流試合ヤクルト2軍2-4BCリーグ選抜」(30日、ヤクルト戸田球場)
ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(19)が先発した。上半身のコンディション不良のため、7月20日のイースタン・リーグ楽天戦以来72日ぶりとなる復帰戦で1イニング限定での登板。二塁打を3本浴び、1回3安打2失点という結果だった。
「まずは試合で投げられたことが今日一番の収穫です」と話しつつ、「久しぶりの実戦だったので高めに浮いたり仕方ないかなと思うんですけど、抑えたかったです。抑えられなくて悔しいです」と本音も漏らした。
この間はノースローで再発防止のための強化トレーニングを重ねた。地道な時期を「すごい悔しかったですし、いろいろ嫌なことも考えたりしました。イライラが一番大きかったです」と振り返り、「そういう日を経て今日試合で投げられたので、今は試合で投げられた喜びが一番強いです」と話した。
間近に接する先輩たちから、成長の糧ももらっている。ファームで調整したエース石川の姿には「取り組み方というか練習に対する姿勢はすごいと思いました。野球の話もしましたし、いろいろ勉強させてもらったことはありました。すごく自分にとっても貴重な時間になりました」と明かす。この日は嶋とのバッテリー。「せっかく嶋さんに受けていただいたんですけど、嶋さんの要求に応えることができなかったというか」と悔やんだ。
今後については視察した小川GMは「今日はある意味再スタートの日。投げられたことが一番。コンディションも問題なさそう。今後のことは明日の状態を見て」と言う。奥川も「試合勘を取り戻していけば、もう少しちゃんとしたピッチングができるのかなと思います。ピッチングっていうよりも投球練習の延長という感じ。しっかりこれからピッチングにいろいろデザインしていけるように取り組んでいきたいです」と徐々に段階を上げていくプランだ。
その先に1軍での登板という目標がある。「昇格はもちろんしたいです。したい気持ちが強いです。決めるのは自分じゃないのでそこはわからないですけど、昇格したい気持ちはもちろん持って取り組みたいです」と誓った。