早大・早川 13K初完封 MAX151キロ!ドラ1候補魅せた2戦合計30K

 「東京六大学野球、早大2-0法大」(3日、神宮球場)

 今秋ドラフト1位候補で最速155キロ左腕の早大・早川隆久投手(4年・木更津総合)がリーグ戦初完封を無四球で飾った。春の王者・法大に対し、散発4安打の13奪三振。慶大は開幕3連勝で3ポイントとし、首位に浮上した。最速155キロ右腕のエース・木沢尚文投手(4年・慶応)が7回6失点ながら今季2勝目。立大は大量失点が響き、開幕3連敗となった。

 九回2死から最後の打者を力ない左飛に仕留めると、早川はグラブをはめた右腕を一度だけ突き上げた。リーグ戦通算10勝目にして初めてのシャットアウト。「うれしいことはうれしい」と控えめながら、確かな充実感をにじませた。

 付け入る隙を全く与えない。九回に味方が2点を先制するまでスコアレスが続く緊迫した展開ながら、涼しい顔。「(主将の背番号)10番という重みが自分をこういうふうなピッチングにさせてくれているのかな」と、151キロの直球と切れ味鋭い変化球を駆使して法大打線を黙らせた。

 「(ドラフト)1位指名の選手がリーグ戦で完封したことがないっていうんじゃちょっとカッコ悪いだろ」という小宮山悟監督(55)からのハッパにも応え、「辛抱強く大したもんだな」と言わしめた。エースは今季2試合で30K。頼もしさが増す中、「今度は中継ぎとして」と4日のブルペン待機を誓う。

 大学ナンバーワン投手を目当てに、この日も阪神など10球団のスカウトが集結した。視察した西武・渡辺GMは「すべてにおいてレベルが高い。当然(1位)競合だと思う」とほれぼれ。9人目の野手として常に全力疾走を貫く左腕は、まさしく今秋ドラフトの中心だ。

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