長田 70年ぶり近畿大会 タイブレーク制し公立進学校が創立100周年飾る
「秋季高校野球兵庫大会・3位決定戦、長田2ー1村野工」(3日、明石トーカロ球場)
学校創立100周年の節目で70年ぶりとなる近畿大会出場に、スタンドでは涙を流す保護者の姿もあった。タイブレークの延長十三回、無死一、二塁から犠打とスクイズを続けて勝ち越しの1点をもぎとった勝利。長田・永井伸哉監督は「よく、重い扉をこじ開けてくれたと思いますね、選手が」と声をはずませた。
174球の熱投で最後まで投げ切った松田宰投手(1年)は「近畿大会に行くのが、このチームになってから目標でした」と勝利を喜んだ。偏差値70超の県内屈指の公立進学校。授業の関係で練習時間が2時間ほどの日もあり、技術練習の合間のボール集めや移動のダッシュを走り込みの「代用」とするなど、工夫を凝らした日々の練習が実を結んだ。
昨秋は同じ3位決定戦で敗戦。捕手を務めた大西健太郎主将(2年)は「100周年の時に70年ぶりの近畿大会を決められてうれしい。先輩たちの分まで、勝って超えたいのがありました」と力を込めた。次は21世紀枠で出場した16年以来、2度目のセンバツ出場を目指して戦っていく。