山田が履正社を撃破「歴史を変えようと言ってきた」土壇場の逆転劇で近畿大会へ

最後の打者を抑え笑顔を見せるエース・坂田(撮影・永井優花)
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 「秋季高校野球大阪大会・3位決定戦、山田2-1履正社」(4日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 私学を次々に倒し、公立で唯一の4強入りを果たした山田が、近畿大会出場の残り1枠をかけた3位決定戦で昨夏甲子園王者の履正社を撃破。公立では1994年の市岡以来、26年ぶりとなる近畿大会出場を自分たちの力でつかんだ。

 「投げてる時は、正直(勝つとか)それどころじゃなくて。まだ実感はないですが、とにかくうれしいです」

 ここまで力投を続けてきたエース・坂田凛太郎投手(2年)が、全国クラスの履正社をわずか6安打1失点に封じ込む力投を披露。「130キロ出るか出ないかくらいですが、今日は走っていてイイ感じだった」という直球に加え、思い切り力を抜くゆるいカーブやカットボールなどの変化球を巧みに操り、履正社打線を翻弄(ほんろう)した。

 そして、0-1で迎えた九回。先頭が足で内野安打をもぎ取り、犠打、四球、投手の暴投で1死二、三塁の好機を作ると、ここまで坂田を好リードしてきた4番・横田那音捕手(1年)が左越えの2点適時二塁打を放ち、試合を決めた。

 あまりに劇的な勝利に、指揮を執った金子恭平監督も「夢の中というか…全く予想していなかった。まだ信じられないです」と驚きを隠せなかったが、「『99パーセントの人がうちが負けると思ってる。歴史を変えよう』と言ってきたので、彼らには感謝しかない」と選手らをたたえた。

 次に見据えるのは、春のセンバツだ。大阪でミラクルを起こした山田が、近畿大会でも強豪勢に立ち向かっていく。

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