13連勝に挑む巨人・菅野 新フォームの光と陰を北別府氏が分析

 巨人・菅野智之投手が6日のDeNA戦(東京ドーム)でプロ野球記録更新となる開幕投手を務めてから無傷の13連勝を狙う。菅野がセ・リーグ記録を更新するまで1982年に同条件で11連勝した広島OBでデイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏に菅野の投球について聞いた。

 12連勝中の菅野は今季、腕から始動する新フォームに挑戦している。北別府氏は「昨年までは下半身をバランス良く使いながらキレのある速球派の投手だったが、今年は強引に上半身で押さえ込んでいるように見える。下半身と上半身のタイミングとか下半身にタメもできて、力が入るから腕も振れているから変化球を多用出来ているのではないか。従って速球も活きてくる」と新フォームが好結果につながっているとみている。

 菅野は昨季、腰痛などの影響で11勝に終わり、防御率も自己ワーストの3・89だった。10月11日で31歳になる。「年齢的にも変化していくころ。過去の投手でも速球派が従来の投球では勝てなくなり技巧派に転身したりする年齢でもある。菅野も去年までのストレート主体からいろんな変化球を投げている。球が速いから変化球や高めの球を打者は振って空振りを取れている」と進化を認めた。

 ただ「体が強いから今はいいが、今年の投げ方がヒジや肩に負担がかからないか、今は勝っているけど、長く投げていくと故障が心配だ。今のフォームでひどいときは腕が下がっていることもある。勝っているんでなんともいえないが、一昨年までの滑らかなフォームに比べ強引なピッチングは年齢的にも故障が出やすい。長い目でみると、今のフォームでいいのかどうか」と新フォームへの疑問も呈した。

 9月15日・阪神戦で北別府氏のセ・リーグ記録に並ぶ11連勝を飾った際、ブログで「菅野のおかげでネットニュースで私の名前を目にして嬉しかった」と感謝した。それだけに「今まではチームの勝利を念頭にがむしゃらにやってきただろうが今後は、自身の体のケアとかウエートで補いながら少しでも長く球界で活躍する事を念頭にやっていって欲しい」と故障予防を願った。

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