巨人・菅野、プロ野球新記録!開幕投手から13連勝 平成生まれ初の通算100勝到達
「巨人6-4DeNA」(6日、東京ドーム)
オレンジ色に染まる客席を見渡し、感慨に浸った。巨人・菅野は「素直にうれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです」と目を輝かせた。2004年の近鉄・岩隈(現巨人)を超えるプロ野球新記録の開幕戦から13連勝。同時に、江川卓を抜く史上7番目のスピードで平成生まれ初となる通算100勝に到達した。
三回に先頭の四球から同点に追いつかれ、援護を受けた直後の四回にはロペスに2ランを献上。「よくない」という投球内容でも、仲間を信じて腕を振り続けた。120球の力投で7回4安打3失点。「改めて野球というのは助け合いのスポーツなんだなと実感しています」と感謝した。
試合後のヒーローインタビューでは内海(現西武)の通算100勝に立ち会った入団1年目の思い出を懐古。「まさか自分が100勝できると思わなかったです」と改めて節目の勝利をかみしめ、自身の信念を確かめた。
「プロ入り前は160キロを投げたいと思っていた。ただ、野球によってお金をもらうとなると自己満足だけじゃどうにもならない。夢を追うにも限界がある。負け惜しみに聞こえるかもしれないですけど、わりかし早い段階で今のマインドにシフトしたと思います」
野球は「いいボールを投げる寸評会じゃない」と話す菅野。あらゆる手を尽くして打者を抑え、負けない投手こそ一流の投手。原監督は「長い歴史の中に名を刻むというのは素晴らしいです」と賛辞を贈った。リーグ連覇へのマジックは「16」。エースの快進撃でまた一歩、前に進んだ。