日本ハム・有原が今季初完封 栗山監督「素晴らしい。でも、これが普通」
「日本ハム4-0オリックス」(10日、札幌ドーム)
疲労と緊張感から解放された日本ハム・有原の顔に、ようやく笑みが広がった。「本当に最後はふらふらだった。守備が助けてくれた」。被安打6で今季初完封を飾ったエースは、野手の好守に感謝した。
八回までで100球を投げながら送り出された九回のマウンドは「意気に感じた」と気を引き締め直した。先頭の福田に四球を与えるも、続く代打・杉本の三遊間への強烈な打球を三塁手の谷内が飛びつき併殺打に仕留めた。吉田正にはこの日唯一の長打となる左中間二塁打を浴びたが、最後は152キロ直球でジョーンズを右飛に打ち取った。
栗山監督は「素晴らしい内容。でも、これが普通」と冗談めかして笑った。昨季15勝で最多勝も今季はようやく6勝目。右腕の実力を知るからこそ、指揮官は手放しで称賛はしなかった。