中日 元監督・高木守道さん追悼試合で完敗…攻撃かみ合わず1得点
「中日1-7巨人」(10日、ナゴヤドーム)
1月に亡くなった中日元監督の高木守道氏ならベンチで声を荒らげたかもしれない。コロナ禍の影響で7カ月遅れた追悼試合で首位巨人に完敗。与田監督は「勝つという気持ちでみんな臨んでいる。大好きな人だった。気持ちは察して」と言葉少なに肩を落とした。
高木氏が最初に監督を務めていた1994年に優勝をかけて行われた巨人との同率決戦「10・8」に合わせて設定された特別な一戦。高木氏が現役時代につけた背番号1を全員で着用して臨んだが、攻撃がかみ合わなかった。
1番の大島が安打で出た一回は京田は強攻で併殺打。続くアルモンテの左前打から再び好機が広がっただけに悔やまれる拙攻。監督は「点が取れないときはそういうパターン」と受け止めた。6者連続三振を奪うなど見せ場をつくった先発のロドリゲスも五回に4失点。前半で早くも劣勢ムードが漂った。
「10・8」は巨人に敗れた。他球団に比べて巨人に善戦していた今季も、カード負け越しが決定。宿敵を倒さなければ今後も上位浮上はない。