中日のドラフト１位指名は、中京大中京の高橋宏斗投手（３年）が確実の情勢となった。１３日に名古屋市内の球団事務所で与田監督も出席してスカウト会議を実施。地元のスターである高橋１位を推す声が大勢を占め、方針が固まったもようだ。

　会議後に報道陣の代表取材に応じた松永幸男編成部長は「（１位の決定は）まだですね」と話した。ただ、関係者の話を総合すると、１位は高橋が確実な情勢となったようだ。

　１００人弱がリストアップされ、そのうち１位候補は１０人ほど。現場からの要望は即戦力投手だった。早大・早川、トヨタ自動車・栗林らの名前も挙がった中、竜の本命は高校生Ｎｏ．１投手、最速１５４キロ右腕だった。

　将来性だけでなく、即戦力としても位置付けていると強調。「高橋君は高校生だけじゃなしに、大学、社会人を含めてもトップクラスのものは持っている」と語った。一昨年は岐阜県出身の根尾、昨年は東邦の石川昂を１位指名。それに続く地元のスター獲得を目指す。