「中日５－３阪神」（１５日、ナゴヤドーム）

　２位・中日は１点を追う九回、高橋周平内野手の６号逆転サヨナラ３ランでカード３連勝を決めた。デイリースポーツ評論家の藤田平氏（７２）が終盤に大きく動いた試合を振り返った。

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　高橋のサヨナラ弾に中日の勢いを感じた。松葉と谷元が２点のリードを保って、勝利の方程式である福にバトンをつないだ。八回を担う祖父江がこの日はまさかの３失点で一時逆転を許したワケだけど、阪神・スアレスの乱調につけ込んだ高橋の読みも鋭かった。

　九回１死一、二塁からビシエドが二直。二走・京田の離塁幅を見て併殺を狙った植田が二塁に悪送球。２死一、二塁が二、三塁に状況が変わる中で、高橋は冷静だった。

　満塁策も考えられた中で挑まれた真っ向勝負。スアレスの最大の武器である１５０キロ超の直球、しかも外角に投げてくるであろうというところまで読み込んでいた。投手のミスを野手が消し去ったサヨナラ勝ち。さらに勢いづくことだろう。