ドラフト戦線チェック!目玉は大学生2人、現在1位指名公表は2球団のみ

 プロ野球ドラフト会議(26日・17時開始予定)まで残り1週間を切った。各球団はギリギリまで選手を視察し、逸材の獲得を狙っている。現状では1位指名の選手を公表しているのは2球団のみ。コロナ禍の影響で前例のない様相を呈しているドラフト戦線の現況に迫った。

 ドラフトの目玉は大学生2人に絞られている。オリックス・福良GMが「野手ではナンバーワン」と絶賛し、1位指名を12球団最速で公表した近大・佐藤輝明内野手(4年・仁川学院)。加えてロッテ・松本球団本部長が「1年目から2桁勝てる投手」と称えて1位指名を公表した早大・早川隆久投手(4年・木更津総合)だ。

 近大・佐藤は18日に関西学生リーグの新記録となる14本塁打を放つなど、世代屈指のスラッガーとして12球団から調査書が届いた。即戦力外野手を最優先に狙う巨人や地元・阪神の1位最有力候補にも挙げられている。

 早大・早川は最速155キロ左腕でカットボールといった変化球の精度も高い。小宮山悟監督(55)が「無双状態」と評すように、今秋リーグ戦では19日時点で3勝、46奪三振と圧倒的な投球を続けている。

 “東西の横綱”に人気が集中する中、競合回避の球団が現れてもおかしくない。日本ハム・大渕スカウト部長は「非常に豊作」と大学生投手の1位指名を明言。苫小牧駒大・伊藤大海投手(4年・駒大苫小牧)や慶大・木沢尚文投手(4年・慶応)、明大・入江大生投手(4年・作新学院)らの一本釣りを狙うのも面白い。

 19年度ドラフトで5人が1位で入団した高校生投手は、今年も高レベルな素材がそろう。中京大中京・高橋宏斗投手(3年)は進学希望から一転、プロ志望届を提出。各球団の戦略にも影響を与え、地元・中日などが最上位候補に挙げた。明石商・中森俊介投手(3年)、福岡大大濠・山下舜平大投手(3年)らの将来性にかける球団が出てくるか注目だ。

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