中日・大野雄「きょうだけは褒めて下さい」球団新45回連続無失点、完封で10勝目
「中日1-0DeNA」(22日、ナゴヤドーム)
中日先発の大野雄が6安打完封で10勝目。9奪三振、無四球投球で初回のビシエドの犠飛による1点を守り切った。36イニング連続無失点で迎えたこの日の登板。五回に球団記録の40回1/3連続無失点を64年ぶりに更新。さらに球団記録を45イニングまで伸ばした。
大歓声を浴びてのお立ち台。「記録はいつ途切れるか分からないですし、次の登板に初回に点を取られるかも知れない、それくらいのプレッシャーの中でやっていますし。きょうはいろんなことが詰まったというか、チームに何かプラスになるものがあると思って投げていますし、きょうだけは褒めて下さい」と思いを口にした。
四回は2死からソトに右翼ポール際への大飛球を打たれたが、わずかにファウルとなって苦笑い。八回は2死から代打梶谷に左前打を浴び、代打中井の左前打で一、三塁とされたが、代打楠本を空振り三振に仕留めてガッツポーズを披露した。
記録については「投げる前から分かってましたし、しかも4回1/3で新しい記録が生まれるのも知っていましたし、意識したくなかったですけど意識していました。それよりもチームが勝ったのがうれしいですね」と話した。
これで10勝目。10完投、6完封は両リーグ通じてトップ。防御率、奪三振数もリーグトップに立つ。「記録は気にしたらしんどいんで、頑張って投げたら、その結果あとからついてくると思います」と心境を明かし、「野手のみんながしっかり守ってくれるから自分もこういう記録ができていると思います。あとは監督はじめ、他の方々が体調に気を使って起用してくれますし、それが結果に出ているのかなと思います」と周囲への感謝の思いを述べた。
連続イニング無失点のこれまでの球団記録は56年の大矢根博臣の40回1/3だった。プロ野球記録は58年の金田正一(国鉄)による64回1/3。