早実がエースの奮闘で2回戦突破 清宮は2打数無安打
「秋季高校野球東京大会・2回戦、早実6-2郁文館」(24日、立川市営球場)
4年ぶりのセンバツ出場を狙う早実のエースの田和廉投手(2年)が9回7安打2失点で完投。郁文館に快勝し、3回戦に駒を進めた。主将で日本ハム・清宮幸太郎の弟、清宮福太郎内野手(2年)2打数無安打2四球だった。
田和は五、九回以外は毎回出塁を許すも、後続を断つ、粘りのピッチングを披露。この日の最速は141キロで9個の三振を奪った。自己評価は「自分の中では点を取られないのが目標なので」と100点満点中50点と厳しめだが、7月の東京都の独自大会でも完封勝利を挙げており、和泉監督も「粘り強くランナー出してから投げてくれた」とエースの働きを目尻を下げた。
182センチ・72キロの長身細身の体格からしなやかな腕の振りで放たれるキレのあるストレートと変化量の大きいスライダーが魅力。視察に訪れた日本ハム・坂本スカウトも「来年の東京の高校野球を引っ張っていく存在。右(投げ)では最高位」と評価は高まっている。
3回戦は11月1日・大森学園戦(ダイワハウススタジアム八王子)。125球の熱投にも「疲労は全然なかったですね」と言い切ったエースが次戦も名門を勝利に導く。