盈進、初のセンバツへ前進 延長十三回タイブレーク制した!1年生・佐々木が熱投
「秋季高校野球中国大会・1回戦、盈進7-6関西」(24日、浜山公園野球場)
広島大会準優勝の盈進が延長十三回、タイブレークの末、7-6で関西(岡山2位)を下した。2番手で登板した1年生右腕・佐々木大和投手が6回2/3を5安打無失点と好投した。25日の準々決勝では米子東(鳥取1位)と対戦する。広島新庄は10-0の五回コールドで鳥取西(鳥取3位)を破り、25日にベスト4進出をかけて桜ヶ丘(山口1位)と対戦する。
最後の打者を空振り三振に仕留めると、佐々木はパンとグラブをたたいて雄たけびを上げた。97球の熱投。味方の援護を信じ、めげずに最後まで腕を振ったことが勝利につながった。
好リリーフだった。七回途中から2番手で登板した1年生右腕がタイブレークを含む6回2/3を投げ、5安打無失点。「正直しんどかったが、先輩が声を掛けてくれた。とにかく力を思いっきり出そうと思った」
同点の九回には1死二、三塁と一打サヨナラのピンチを招いたが、後続を打ち取って延長戦に持ち込んだ。延長十一回は自身のボークが絡んで2死、二、三塁のピンチを背負うも、三振に仕留めた。バックの好守にも支えられ、佐藤康彦監督(46)は「よく投げてくれた」とたたえた。
広島出身でカープファンいう佐々木。だが、参考にしているのはヤクルトのドラフト1位・奥川だ。「いいテンポで投げられている」と動画で研究し、投げる前に一度、右手に持った球をグラブにたたいてから投球する動作を導入。それが好結果に結びついている。
昨秋の中国大会は1回戦で矢上(島根)にタイブレークの末、敗れた。その悔しい経験を生かし、タイブレークとなった延長十三回に押し出し四球で決勝点を奪った。「みんな落ち着いていた。余計なミスをしなかったのが、結果につながったと思う」と佐藤監督。センバツ初出場を狙う盈進ナインが、根気強く一戦必勝で戦っていく。