履正社・田上、母と抱き合い涙 9月に乳がん手術 ソフトバンク5位に「親孝行」
「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)
ソフトバンクからドラフト5位指名を受けた田上奏大投手(17)=履正社=が同校で喜びを語った。最速151キロを誇る右腕は「今はビックリしています。何も考えられなくて…、うれしいです。お母さんと抱き合いました。うれしかったので泣いてしまいました」とかみしめた。
母・由香さん(42)は9月に乳がんの手術を受け、まだ体調が優れない。「母子家庭で育ててもらったので、親孝行したい。楽をさせてあげたい」と誓った。
目標は叔父であり、元ソフトバンク捕手で、現在は大産大付の田上秀則監督。「おじさんはベストナインに選ばれてオールスターにも出ている。そういう選手になりたい」と誓いを立てた。
高校時代のポジションは外野手で、日本一に輝いた昨夏もベンチ入りしていた。高校通算15本塁打。今年の新型コロナウイルスによる自粛期間中に投手の練習をスタートした。