敦賀気比では対照的な表情で会見 西武育成2位・長谷川は笑顔、巨人育成3位・笠島は…
「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)
敦賀気比からは2人の選手が育成ドラフトで指名を受けた。
西武から育成ドラフト2位で指名されたのは、50メートル5・8秒の俊足と遠投105メートルの強肩が売りの長谷川信哉外野手(18)。そして巨人から同3位で指名されたのが、最速145キロの直球とキレのあるスライダーが武器の笠島尚樹投手(17)だ。両選手は対照的な表情で会見に臨んだ。
長谷川は「うれしいの一言」と笑顔。目標の選手にはソフトバンクの柳田選手を挙げ、「泳いでも遠くに飛ばせる力。走る面であったり、守備でもチームに貢献できるような選手になっていきたいと思います」と力を込めた。
「近くで支えてもらった両親」に感謝を伝えたいと話した長谷川。育成選手としてプロのスタートラインに立つが「全てにおいて、一つずつレベルを上げて、支配下になれるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
一方、笠島は「育成では行かないと決めていたので、これから親や監督さんと話し合って決めたいと思います」と終始、渋い表情。指名を受けた巨人については「伝統がある強いチーム」と印象を語った。今後の進路については「進学をメインにして考えていきたいと思っている」と大学進学を経て、4年後のプロ入りを目指すことを明かした。
会見に同席した東監督も慎重に言葉を選んだ。笠島の指名について「支配下では行きますけど、育成では進学させてもらいます」と各球団のスカウトに伝えていたという。それを踏まえて「今年のドラフトは厳しいということも聞いていたので、その中で指名していただいたことはありがたい」と感謝の言葉もあった。
会見終了後には、長谷川選手のみチームメートから祝福の胴上げをされた。これから別の道を進む2人。いつかプロの1軍の舞台で共に輝く姿が見たい。