「プロ野球ドラフト会議」（２６日、都内ホテル）

　“サニブラウンに勝った男”こと中大の五十幡亮汰外野手（２１）は、日本ハムから２位指名を受けた。母への感謝を胸に、夢だったプロ野球の世界に身を投じる。

　５０メートル５秒６の俊足で全国中学校体育大会の陸上で１００メートル、２００メートルの短距離２冠。後の１００メートル日本記録保持者、サニブラウン・ハキームを抑えて優勝した経験がある。サニブラウンとは「道は違うけどお互いがんばろうな」と言葉を掛け合い、高校からは野球に専念し、俊足好打の外野手として夢をつかみ取った。

　自身が３年時にがんで他界した母にも「『夢をかなえたよ』と報告したい」という。「本当に今自分の近くで見てくれてると思うので、ここからがんばるから応援してねと伝えたい」と決意を新たにした。