ソフトバンク・内川が退団へ 戦力構想外自ら判断、球団へ申し入れ

 ソフトバンクの内川聖一内野手(38)が今季限りで退団することが27日、決定的となった。プロ20年目の今季は2軍で・340の高打率を残しながら、ここまで1軍昇格はなし。ポストシーズンを控える今後も出場機会を得ることは難しく、来季の戦力構想からも外れていると自ら判断し、この日までに球団へ申し入れたもようだ。

 10年オフに横浜からFAで加入し、迎えた節目の10年目。チームは3年ぶりにリーグ制覇を果たしたものの、自身はシーズンを通して一度もその輪に加わることができなかった。

 自身が本職とする一塁ではプロ6年目の栗原が台頭してきた。また、グラシアル、デスパイネのキューバ勢に加え、今季はバレンティンも加入。激化した競争に押し出されるような形で戦力となれなかった。

 今後、来季の戦力構想を練ることになる球団側は4度のリーグ制覇、6度の日本一に貢献した稀代のヒットマンの決断を最大限尊重するとみられる。また、退団が決定しても功労者として高く評価しており、移籍先探しを全力サポートすることになりそうだ。

 現在も2軍で調整を続ける内川は11月1日の阪神とのウエスタン最終戦(タマスタ筑後)に出場予定。この一戦が「ホークス・内川」として臨む最後の試合となりそうだ。

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