巨人や米大リーグで活躍した上原浩治氏（４５）が２８日、公式ブログに「今の思い…」と題して、元メジャーリーガーでＢＣ埼玉武蔵の田沢純一投手（３４）がドラフト会議で指名漏れとなったことについてつづった。

　レッドソックスで２０１３年ワールドシリーズ制覇をともに経験した元同僚の指名漏れ。「いわゆる田沢ルールが撤廃になって、彼も日本球界に戻れる状況になったんだけど、指名がかからずに残念な結果に…。５位ぐらいにどこかの球団にって思ってたんだけど、やっぱり年齢がネックになってたのかなって思いますね」と指名漏れの理由を探した。

　加えて「独立リーグでの成績も気にはなってましたが…圧倒的な数字を残してたなら、もしかしたら指名されてたかもね」と今夏から加入したＢＣ埼玉武蔵で１６試合に登板し、２勝０敗、防御率３・９４と目立った成績を上げられていないことも指摘した。

　ＮＰＢに１度も所属せずに米大リーグに挑戦したことで、３４歳でドラフト候補になった。そのことに「今までドラフト指名された選手が一年でクビなんて聞いたことないしね。やっぱり同じ土俵に上げるのはちょっと違うような気がするんだよなぁ」とアマチュア選手と同じ条件に疑問符をつけた。

　田沢がＮＰＢの球団に入団するためには現行のルールではドラフト会議を経なければならない。「あれほどの実績がある選手なんだし、しかもプロでの実績が…。高卒や大卒の選手とは違うと思うんです。獲得したい球団との交渉をするべきだと思うんだよね。単年契約だったら、球団も成績を残さなければ、シーズン後に更新しないっていうことがやりやすくなると思うんですが…」と持論を展開した。

　指名漏れ後に会見を行わなかったことにも触れ「指名されなくて、会見をしなかったことにいろんな意見があるみたいで。自分は別にしなくてもいいと思います。ショックもあっただろうし、ドラフトにかからなかった選手が会見するなんてあまり聞いたことないしね」と田沢を思いやった。

　ユーチューブの公式チャンネルでも田沢について何度も語っているという。最後に「文章だと、言いたいことが伝わりにくいなぁ」とつづり、元チームメートの指名漏れに複雑な心境でいることをうかがわせた。