DeNA 大和の粋な演出に虎党も拍手 藤川球児の登場曲で打席に
「DeNA-阪神」(1日、横浜スタジアム)
DeNAの大和内野手(32)が、第1打席で登場曲を変更。今季限りで現役を引退する阪神・藤川球児投手(40)に向け、惜別のメッセージとして、レジェンドの登場曲でもあるLINDBERGの「every little thing every precious thing」を流した。阪神ファンからも拍手が起こった。
前日10月31日の対戦では、九回2死二塁の場面で代打登場。阪神ベンチが藤川を投入すると、ラミレス監督は迷わず背番号9を告げた。
「もしかしたら藤川も横浜スタジアムで投げるのは最後になるかもしれないし、一緒にプレーした大和が打席に立つことでみんな喜ぶと思った」
粋な演出に球場も大歓声だった。全球直球勝負。147キロをフルスイングすると、左翼スタンドに飛び込む2ランとなった。
大和は藤川とは計8年間、阪神のユニホームに袖を通して戦った。試合後、「打席に入る時、感慨深いものがありました」と思いをかみしめたという大和は「まさか、本塁打を打てるとは思っていなかったです」と笑った。
藤川はこの日が現役選手として、横浜スタジアムに立つ最終戦。かつてのチームメートも粋な演出で別れを惜しんだ。