西武・増田、球団新136S リーグトップ33S目、チームは2位浮上
「西武5-4日本ハム」(3日、メットライフドーム)
右翼手のグラブに打球が収まると、球団史に名を刻んだ守護神は女房役の森と喜びを分かち合った。西武・増田が1点差の九回を3人で片付け、リーグトップの33セーブ目。通算136セーブとし、豊田清の球団記録を塗り替えた。チームは2位浮上。大逆転でのCS進出はすぐそこだ。
手に汗握るシーソーゲームをきっちり締めくくった。「本塁打も許されない。一つずつアウトを積み重ねていこうと思った」。西川からのクリーンアップも力強い直球で押し込んだ。「僕の前を投げている投手陣がいい流れでつないでくれる。その流れで僕も投げさせてもらっている」と、3連投で0を刻んだ森脇、平良らをねぎらった。
球団記録を持っていた豊田投手コーチが今年からブルペンを束ねている。2度のセーブ王に輝いたかつての守護神からは「疲れたときに真ん中に集まっている。そこを工夫するように」と助言を受け、初のセーブ王に突き進む。
ロッテが敗れ、6月20日以来の2位に浮上した。同率ながら直接対決でロッテに勝ち越しているため、最終勝率で並んだ場合はCS進出が決まる。「残り5試合、全部勝ってCSにいきたい」と増田。まずは4日の日本ハム戦を勝ち、本拠地9連戦を白星で締めくくる。