オリックス・中嶋監督代行 審判に怒り「意味がわからん」
「オリックス2-4楽天」(5日、京セラドーム大阪)
オリックスは同点の九回に張奕を投入するが、先頭の田中和に安打、岡島犠打の1死二塁の場面で、セットポジションをボークに取られリズムを崩し、そこから2失点。納得のいかない表情でマウンドを降りた。
中嶋聡監督代行は試合中も判定を下した吉本二塁塁審のところへ行って抗議。試合後も怒りは収まらなかった。
「これが(シーズンの)最初の方だったらわかるけど、何試合も投げてきたピッチャーで。あり得ないよね。先発で何回もやっていて。“初めて見た”って、どういう見解か知らんけど、意味がわからん。そんなこと聞いたことがない。完全にピッチャーのリズムが崩れる。あそこのセットの入り方で文句言われたら。そこも耐えなきゃいけないでしょうけど。そこも経験の差というか、打たれたことは打たれたので切り替えないと」
この試合は連投の漆原をブルペンから外し、張奕を抑えの場面で投入した。
「そこを乗り越えていかないと、もし後ろをやるということで、大事な七、八回を投げるんだったら、そこを乗り越えていかないといけない。先発ももちろんあるんでしょうけど、ボールの速さとキレがあったら、後ろの適正も考えていかないと。先発の数がそろえばそうなってきますし、先発の数が少なかったら(先発が)できる人はやってもらわないと。今は試せるときじゃないかなと思いますんで。実戦じゃないとわからないこともありますからね。いくら練習でどんだけのボールを投げようが、実戦の最高の場面で投げるというのが1番の成長。今日、あそこで投げたことを次に生かしてくれたらなと思います」
先発の田嶋は初回に先制を許し、五回にはロドリゲスの悪送球から失点したが、7回2失点で自身初の規定投球回数に達した。
「よく立て直しましたし、守備の乱れがあって点は取られましたけど、その後、しっかり抑えてくれました。ナイスピッチングでした。(規定投球回数は)これが自信になってくれればと思います。来年以降、彼の野球人生の中で1番自信になるんだったらすごくいいこと」
一方でロドリゲスのプレーは併殺を取れる場面だっただけに痛恨だった。
「痛いですね。軽率に見えてしまうプレーはなくしていかないといけない。難しいのがエラーついたのとは違う気がするんでね」
中川が四回に逆転2ランを放った。
「久々にああいう感じの強い当たりというかね。欲を言えば、最後(八回2死二、三塁)ああいうところで打ってほしかったですけどね。ああいうところでも打てるバッターなんですけどね。頑張ってほしいです」
中嶋監督代行は就任から65試合で28勝34敗3分けとなった。