オリックス・山崎勝が引退会見 幼なじみ巨人・中島のこと聞かれ涙浮かべる
「オリックス-日本ハム」(6日、京セラドーム大阪)
オリックスの山崎勝己捕手が試合前に引退会見を行い、20年のプロ生活を振り返った。以下、会見での一問一答。
◇ ◇
「山崎勝己は今シーズンをもって現役を退くことになりました。まずドラフト指名していただき、プロ野球のスタートラインに立たせていただいた福岡ダイエーホークス、1軍の試合でたくさん起用していただき日本一の経験までさせていただいた福岡ソフトバンクホークス。そして、この年まで選手として在籍させていだき、たくさんの思い出、経験、仲間たちを授けてくださったオリックスバファローズの監督、コーチのみなさん、関係者のみなさん、そしてたくさんのファンのみなさん本当にありがとうございました」
-引退を決断した今の気持ち?
「すっきりしたというか、やはりプロ野球に入ったときに数多くの諸先輩方と一緒にプレーさせていただいて、こんな世界でやっていけないなという気持ちを持って、練習、試合と一生懸命してきたんですけど、その準備をしなくてよくなったというので本当にすっきりしたというか、もうやらなくていいんだという気持ちです」
-引退を決断した最大の理由は?
「今季、結果を見ても分かるように1軍出場1試合ということで、まったくもってこれだけお世話になっているオリックスになんの貢献もできなかった。何より戦力になれていない。もういいんじゃないかっていう気持ちになったのが一番ですね」
-いつ決断?
「(福良)GMと話し合いの機会をいただきまして、そういう話をいただいてすぐにはい、分かりましたとなりました」
-入団時を振り返って。
「今思えば1軍って素晴らしいところだなという思いですね。2軍はつらいですし、1軍経験できてこんなに素晴らしい世界なんだと経験できたのでいい経験になりました」
-ソフトバンクでは日本一も経験。
「たくさんのいい仲間とたくさんのファンの声援で勝って当然。勝たないといけないチームでやれたので厳しい、大変だったですけど、今思えば、これがプロ野球だなという環境でやらせてもらった」
-オリックスに移籍してからは。
「勝てなかったのは本当に申し訳ない。みんないい仲間たちなんですけど、みんな思っていることは勝ちたいっていうこと」
-後悔は?
「オリックスを優勝させられなかったことですね」
-後輩たちに託す言葉は?
「勝つということは難しいこと。勝てば勝つほどいい生活できるし、野球選手としての価値もあがる。なんとか勝てるように頑張ってください。僕の力が及ばず、すいませんでした」
-思い出の試合は?
「たくさん、本当にたくさんあるんですけど、一つ挙げるならオリックスで幼なじみの中島(現巨人)とプレーできたことですね」
-涙が浮かびましたけど、中島とは話をした?
「ちょっと待ってくださいね。連絡入れて、残念がってましたけど…、ちょっと待ってくださいね。ちょっと時間掛かりますよ。残念がってましたけど僕が決めたことなんでお疲れさんと言ってもらいました」
-中島に掛けた言葉は?
「ずっと一緒にやってきたんで、1年でも長くやってもらいたいと伝えました」
-ほかに伝えた人は?
「お世話になった先輩方に連絡させてもらったんですけど、みんな長い間ご苦労さんと言ってもらったんで、よくやったんだなという気持ちになれたんでよかった」
-今後は?
「オリックス球団の方からもう少し力を貸してほしいと言ってもらったんで何かは決まってないんですけど、次の仕事をしっかり頑張りたいと思います」
-ファンへメッセージを。
「本当にまったくいい数字も残せず歯がゆい思いばっかりされたと思いますが、僕にいただいた声援は忘れられません。これからもよろしくお願いします」
-中島の存在は?
「幼稚園から一緒にいたので今でも普通の友達なんですけど、同じチームでやれたのは奇跡に近いこと。運命というかこの巡り合わせには感謝。それだけにアイツには1年でも長くやってもらいたい」
-ソフトバンク・王会長からは?
「本当に長い間よく頑張りました。お疲れさんという言葉をいただきました」
-王さんはどんな存在だった?
「やっぱり起用していただいた偉大な監督。グラウンドでは非常に厳しくご指導いただき、ユニホーム脱いだときは気さくに話し掛けていただける方でした」
-ダイエー時代の思い出は?
「入った時に城島さん、井口さん、小久保さん、松中さんと本当にすごい人たちばかりだったので。こんな世界でやっていけないという思いでしかないですね」
-和田にも連絡した?
「非常に残念がっていただいてまだできるだろと言っていただいて」
-ソフトバンクでは歯を折りながらプレーを続けた試合があった。
「そればっかり言われるので申し訳ない気持ちですね。ほかにいいプレーないのかなという感じですね」
-受けてきた中で印象に残る投手は?
「和巳さん、和田さん、杉内さん、金子、西、岸田さん、比嘉ちゃん、言い出すと切りがない。杉内さんとは自主トレも一緒にさせていただき、日本シリーズも一緒に組ませていただいたんで本当にお世話になった方ですね」