オリックス・宮城プロ初星 球団高卒新人17年の山本以来!
「オリックス4-3日本ハム」(6日、京セラドーム大阪)
オリックスのドラフト1位・宮城(興南)が5回3失点で、3度目の先発でプロ初勝利。球団の高卒新人としては2017年の山本以来の快挙となった。
並みの新人ではない。初回に2点を失ったが、二回からは100キロ台のカーブを交えて立て直した。三回は大田を内角145キロで見逃し、中田を変化球で空振り三振と、右打者の内角をえぐるクロスファイアで圧倒していった。1点リードの五回は3連打で同点を許したが、その裏に同期の紅林の勝ち越し打で再び勝利投手の権利を得た。
「うれしいのもあるし、悔しいのもあります」
目指す先はもっと高い。抑えたことよりも、7本打たれた安打が頭に残る。
「なんのボールでもいいので、フィニッシュボールを完璧に投げられるようにしたい」
記念球は観戦に訪れた両親に贈る。幼少期から裕福とはいえない環境の中、ビニール製のグラブでプレーしたこともあった。それでも野球を続けさせてくれたからこそ今がある。白球に感謝の思いを込めて手渡す。