巨人・坂本 2000安打王手「早く決められるよう頑張ります」
「巨人6-2ヤクルト」(7日、東京ドーム)
プロ通算2000安打へ、巨人・坂本がついに王手をかけた。三回1死一塁。小川が投じた外寄りの変化球に食らいつき、左前にはじき返した。1999度目の快音に球場のボルテージは最高潮。快挙達成への期待で充満した。
その後、2打席連続凡退で迎えた八回1死一、三塁の絶好機。G党が固唾(かたず)をのんで見守る中、遊ゴロに倒れて交代となった。「やはり球場の雰囲気で感じるものはありました」。偉業は持ち越し。主将は静かに気持ちを切り替えた。
新型コロナウイルス感染防止で制限されていた観客数が80%まで引き上げられ、今季最多2万6649人が客席を埋めた一戦。背番号6が打席に入る度に万雷の拍手が降り注ぎ、快挙の瞬間を今か今かと待ち受けていた。
「ファンの方が期待してくれているのは伝わってきますので、早く決められるように頑張ります!」
2000安打に到達すれば、巨人の生え抜き選手としては川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、柴田勲、阿部慎之助に次いで6人目。しかし、後楽園球場時代から本拠地での達成者はいない。今季、東京ドームでの試合は残すところ8日・ヤクルト戦のみ。大応援を力に、坂本ならやってくれるはずだ。