石井監督兼GM 楽天への熱い思い 13年日本一「あの景色をもう一度」

 楽天は12日、来季の新体制についてオンライン会見を行い、三木肇監督(43)が退任し石井一久ゼネラルマネジャー(GM=47)が来季監督に就任することを発表した。三木監督は2軍監督に就任する。立花洋三社長は、石井GMと複数年契約をあらためて結んだことを示唆し、引き続きGM職も兼務する異例の体制をとることを説明した。

 会見で、石井GMは楽天への思いを熱く語った。「東北に住んでいたわけでもないですし、縁もゆかりもない」という地で就く、GM権監督という全権を任される重職。そこには「野球人生で忘れられないシーン」が原点にあった。それが星野仙一監督の下、つかんだ2013年の日本一だった。

 「13年に優勝したときは自分も見ていました。プロ野球生活で忘れることのない、日本一というシーンを見たとき、あの景色をもう一度東北のみなさんに見せたいな、あの団結力はすごいなと思ってこの職に就かせて頂きました」と当時GM就任を受けた理由を語る。

 その上で、「あの景色をもう一度、というのがなければ、ぼくはこの職についていないので、ぜひそこは達成したいなと、本当にあの景色は忘れることがない。盛り上がり、団結力というかそういうものがあったので、みなさんに、二度、三度と見せてあげたいなという気持ちでやっているので、そこはブレずにしっかりとチームを作っていきたいと思います」と新監督として日本一という目標を掲げた。

 会見では“ブレずに”という言葉を繰り返した。その言葉に込めた意味を力説した。

 「この仕事って非難いっぱい、称賛少しだと思うので、何を言われても自分の信念を貫いていこうと思います。ブレずにやっていくというのは覚悟をもってやっていかなければできないので、非難はしょうがないと思います。称賛もべつに褒めてほしいとも思っていないので。このチームを強くしたい、魅力あるチームにしたいという最終目標に向かって頑張っているだけなので、そこに向かってブレずにやっていきたいと思います」。

 立花社長からは「中長期的にも短期的にもチームを強くする」という難題をつきつけられた新監督。ブレない強い意志で、あの素晴らしい光景をもう一度、ファンに届ける思いだ。

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