東海大菅生Vでセンバツ当確 キラリ足攻!6試合で計25盗塁
「秋季高校野球東京大会・決勝、東海大菅生6-1日大三」(15日、神宮球場)
東海大菅生が日大三に快勝し、14年以来6年ぶり3度目となる優勝で来春センバツ出場に当確ランプをともした。これで来春センバツの重要な参考資料となる全国10地区大会が終了。第93回選抜高校野球大会(来年3月19日開幕・甲子園)の出場校を決める選考委員会は来年1月29日に開かれる。
東海大菅生の機動力が光った。この日の2盗塁を含む全6試合で計25盗塁をマーク。走塁の中心になったのは、チーム最多タイの7盗塁を稼いだ福原聖矢捕手(1年)だ。
日大三との決勝では盗塁する機会がなかった福原だが、二塁走者だった七回に相手一塁手が悪送球すると、50メートル6秒2の快足で本塁を陥れた。「リードを大きく取ることと、偽走とか相手にプレッシャーを与えるように」。バッテリーへの揺さぶりも効果的で、元中日投手の若林弘泰監督(54)も「相手をかき回すことはこの大会でできた」と称えた。
侍ジャパンU15代表に2年連続で選出された経歴を持ち、今夏も内野手兼任でマスクをかぶった福原の存在感は大きい。六回の守備では飛び出した一塁走者を刺殺。指揮官は「主力中の主力」と厚い信頼を寄せる。
2年前の秋は、東京大会準優勝ながら有力視された19年センバツで選考漏れした。「2位では絶対にいけないと言われていて」と福原。受け継がれた苦い記憶を糧に、15年以来4度目となる春の聖地切符をほぼ手にした。