岡田彰布氏、日本シリーズを占う 巨人は第2先発を作ってみては

 阪神元監督でデイリースポーツ評論家の岡田彰布氏(62)が、自身の経験を基に球界の話題を深掘りする「岡田辞典」-。今回は20日に開幕する日本シリーズの展望を語った。今年はセ・リーグにCSがない変則日程となったが、勢いの部分で両軍の差はないと指摘。ポイントには先発投手を挙げ、2番手以降に不安を残す巨人が勝つために、“秘策”の選択肢を指摘した。

  ◇  ◇

 今週末から日本シリーズが始まるな。今年はパ・リーグだけクライマックスシリーズを戦ったんやけど、勢いの差はそうないと思うよ。2005年の時はロッテが2位から勝ち上がって勢いもすごかった。実際に福岡ドーム(※当時)で試合を見たけど、盛り上がりもすごかったもんな。

 ただ今回は優勝チーム同士の対戦やから。下位チームが勝ち進んできた場合は勢いを考慮せなあかんけど、実戦間隔を見ても両チームでそんなに差はないと思うよ。その中でポイントを挙げるとすれば、先発投手やな。両チームとも菅野、千賀と絶対的なエースがいるだけに、どちらが初戦を取るかで流れは大きく変わるよな。

 そして巨人は菅野に次ぐピッチャーの名前がなかなか挙がらないし、順番も定めきれない。だから“第2先発”を作ったらええかなと思うんよ。六回以降のリリーフ陣はしっかりしているわけやから、そこにどうつなぐか。先発が一回りをしっかり抑えて、2番手投手も一回りを目標にマウンドへ送る。

 今は予告先発のシステムがあるわけやから、そこを逆手に取った戦略でもええと思う。今回は東京ドームが使えず、京セラドームでの開幕。シーズン中から使い慣れているのはソフトバンクやし、1、2戦で巨人がどういう野球をするか-。球場という面でも影響があるかもしれんな。

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