巨人“千賀マシン”トレ 160キロあえて空振り!目慣らしで剛球対策

 日本シリーズは21日に京セラドームで開幕し、8年ぶりの日本一を狙う巨人と4年連続日本一を目指すソフトバンクが激突する。巨人は16日、東京ドームで全体練習を行い、フリー打撃でマシンの球速を約160キロに設定。初戦に先発濃厚なソフトバンク・千賀ら剛速球投手対策を敢行した。

 原監督の表情が一変した。フリー打撃中の一塁ベンチ内。報道陣から昨年味わった屈辱について話題を振られると、一瞬だけ柔和な笑顔が消えた。「忘れていないですよ、もちろん」。日本シリーズの相手は1年前の頂上決戦で4連敗を喫したソフトバンク。リベンジの炎が燃えさかる。

 この日はマシンの球速を約160キロに設定。21日の初戦に先発濃厚な千賀など、150キロ台を連発する強力投手陣への対策だ。各打者はケガ防止の観点からボールをバットに当てず、空振りをする中で快速球に目慣らし。指揮官は「仕込みが最も重要ですから。準備ですよ」と力を込めた。

 自軍の先発投手陣は初戦から菅野、今村、サンチェスの順番が濃厚。畠と戸郷は1、2戦目にブルペン待機させる可能性が高く、その後4、5戦目に向かう見通しだ。「おびえていてもしょうがない」と語気を強めた原監督。練習前には選手の前で約10分間訓示し、熱い気持ちを伝えた。

 みやざきフェニックス・リーグに参戦していた亀井が17日の1軍全体練習に合流する予定。左足内転筋の張りから復帰したベテランの存在は、大一番を戦う上で追い風となる。「やっぱり先手必勝というのは当然大事なこと」。万全を期して臨むリベンジマッチ。必ず雪辱を果たす。

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