日本ハム・栗山監督が続投 10年目は脱温厚で闘将に 5年ぶりのV奪回へ方針転換
日本ハム・栗山英樹監督(59)の来季続投が17日、決まった。この日、都内の日本ハム東京支社で、畑オーナーに53勝62敗5分けで5位に沈んだ20年シーズンを報告。球団、本社側からの続投要請を受け、1年の契約延長で合意した。
04年の北海道移転後初となる2年連続Bクラス。「辞めるのは簡単。申し訳ないんだったら何をすべきか」。当初は迷いもあったが、熟考の末にたどり着いたのは、結果でファンや球団の期待に応えることだった。
来季は自身が持つ球団最長を更新する10年目の指揮。長期政権が故の弊害があることも認める。選手との信頼関係-。口にしなくても分かる“あうんの呼吸”が責任の所在をあいまいにし、選手の成長に対する自覚を促せない側面もあった。
5年ぶりのV奪回を期す来季に向け、「嫌なものは嫌、やってほしいことはやってほしい。とにかく表現していくしかないと思っている。さらけ出します」とこれまでとの方針転換を掲げた指揮官。温厚なイメージから脱却する“闘将”がタクトを振る。