ヤクルト・山田哲が残留 球界最長タイ7年35億 FA権行使せず生涯スワローズ
ヤクルトは19日、山田哲人内野手(28)が今季取得した国内FA権を行使せず、球界最長タイとなる7年総額35億円プラス出来高払いで契約合意したことを発表した。FA市場で注目されていた主役の一人が、日本シリーズ前に早期決断。10年間在籍した球団への愛が決断を後押しした。(金額は推定)
「今までで一番悩みました」。山田哲は率直な思いを吐露した。考え抜いた末のファイナルアンサー。シーズン中から球団側と話し合いを重ねる中で、生涯スワローズという結論を導き出した。
今季は上半身のコンディション不良で離脱したが、球団はこれまで走り続けてきた10年間の「ケガが少ない」部分を高く評価。「いい選択をしてくれ」とだけ言葉をかけていた高津監督。電話で吉報を聞いた際には、「言葉が出なかったね。本当にうれしくて言葉にならなかった」と喜びを隠せなかった。
7年契約はソフトバンクの柳田と松中、楽天・則本昂に並ぶ球界最長タイの大型契約で、球団は青木の後継者となる成長を願う。「さらに活躍できるように努力したい」と山田哲。2年連続最下位から目指す巻き返し。ヤクルトに骨を埋める決意を固めた背番号1が、新たな時代を切り開く。